
幸信電気株式会社、新卒採用担当の渡邉です。
本記事は、「電気」について特徴を知ってもらうことが目的です。とても基本的な性質の紹介になるため、施工管理職の仕事の理解を進める内容ではないことをご理解の上、ご一読ください。
「電気」について全く知らない方々の「そうなんだ!」を引き出せたらと思っています。
① 電気の特徴 ~超高速&見えない身近なチカラ~
電気の最大の特徴は「速い」ということ。抵抗のない理想の導体上であれば電流は光の速さに近い秒速約30万kmで流れます。これは地球を1秒間に7周半もするスピードです。
でも電気の特徴は速さだけではありません。他にもこんな性質があります。
🔷 電気は流れる道を選ぶ
電気は抵抗の少ない道(電気が通りやすい道=導体)を流れます。銅やアルミニウムは電気をよく通すため、電線に使われています。一方で、ゴムやプラスチックは電気を通さないので、絶縁体として使われます。
🔷 電気は「圧力」と「流れ」がセット
電気には「電圧(V)」と「電流(A)」という2つの大事な要素があります。電圧は水道の水圧のようなもので、電流は水の流れそのものです。この2つが組み合わさることで、電気は力を発揮します。
🔷電気は熱を生み出す
電気が流れるとき、抵抗がある物質を通ると熱が発生します。これは電気ストーブや電熱線の仕組みですね。しかし、配線の劣化や過負荷で発生する熱は、発火の原因になるので注意が必要です。

② 電気の不思議 ~形を変える&その他の性質~
電気は状況によって「変身」します。電気があれば、光を生み出し(電球)、熱を発生させ(電気ストーブ)、動力にもなり(モーター)、情報を伝える(通信機器)ことも可能です。
他にも、以下のような現象を起こす性質を持っています。
🔷 「静電気」ってなぜ起こる?
寒い時期にドアノブを触ったら「バチッ!」とくること、ありますよね?これは「静電気」です。摩擦で物の表面に電気が溜まり、一気に放電するときに起こる現象です。ちなみに、雷は巨大な静電気です。
🔷電気が「見える」ときがある!?
通常、電気は見えませんが、高電圧がかかると空気を通って放電することがあります。これが「スパーク(火花)」です。送電線の鉄塔が「ジジジ…」と音を立てるのも、電気が空気中に漏れて放電しているからです。
🔷 「電気をためる」ってどういうこと?
電気は基本的に流れるものですが、電池やコンデンサのように電気を蓄えることができます。特に電池は化学反応を利用して電気を生み出し、放電するときにエネルギーを供給する仕組みです。
③ 電気の危険性 ~何をすると危険なのか?~
電気で気を付けないといけないことは「見えない」ということ。100V(家庭用コンセントの電圧)でも、人の体に流れると危険で、最悪の場合、心臓が停止することもあります。特に工事現場では、高圧電流(6,600V以上)を扱うこともあるので、安全対策は非常に重要です。
では、具体的に何をすると危険なのか?
❌ 絶縁されていない部分を素手で触る
電気工事では、裸の電線を触ることは絶対にNG。ゴム手袋や絶縁工具を使い、感電しないように対策しましょう。
❌ 水の近くで電気を扱う
水は電気をよく通すので、濡れた手でコンセントを触ったり、風呂場で電気機器を使ったりすると危険です。
❌ ショート(短絡)を起こす
電線のプラス(+)とマイナス(-)を直接つなぐと、電流が一気に流れすぎて発熱し、発火することがあります。配線ミスや、工具の金属部分が接触しないように気をつけましょう。
❌ アース(接地)を取らない
アースは電気が漏れたときに地面へ逃がす役割をします。これがないと、電気が機器の外側に溜まり、触った瞬間に感電する可能性があります。
❌ 過電流を流す
電気機器の許容電流を超えて電流を流すと、発熱して発火する可能性があります。電気機器の使いすぎは危険な場合があります。ちなみにブレーカーが落ちるのは、これを防ぐための安全装置です。
まとめ ~電気を味方に~
電気は速度があり便利なエネルギーですが、一歩間違えればとても危険です。だからこそ、正しい知識とルールを理解して、安全に扱うことが大切です。これまで関わる機会が無く、分からない領域に足を踏み入れることは誰でも不安です。しかしながら、一つ一つ特徴と性質を知れば全く危険なモノではありません。少しでも不安を無くし、電気工事を扱う施工管理職という仕事の興味関心に触れれば嬉しいです。
【新卒学生向け】文系でも電気工事のセコカンは務まるのか?
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