
弊社が担当する工事は2~3000万円の小規模案件も多くあることから、数億円以上の大規模工事で役割分担が明確になるような案件とは異なり、代理人1人で複数の役割をこなすことが求められます。
その役割の中でも大きな要素を占めるものの一つが「CAD」です。主に施工図の作成のために用いるのですが、面接時にも候補者の方からよくCADについてのご質問を頂くことが多いので、今回はCADにまつわるお話をいくつかご紹介したいと思います。
【社内標準のCADソフト】
公共工事で工事発注者とのやり取りを行う際には「AutoCAD」「JW-CAD」がメインとなります。
そのため、社内では「AutoCAD」「JW-CAD」を使用していましたが、業務効率化を図るために今後は、電気設備系の図面作成に向いている「T-fas」を社内標準にしていきます。
「T-fas」を起用したポイントは以下の通りです。
〇他ソフトで作成した図面ファイルをそのまま取り込める「互換性」
〇図面作成時の各種機器(蛍光灯やプラグなど)を入力した際に、モジュールの画像を自動生成するため、「施工図品質の均一性」を担保できる
〇「T-fas」を使っている他業者が多い為、図面のやり取りをする際の「効率性」
2021年度からの取り組みのため、まだ多くの社員がT-fasを扱えないのでこれからご入社して頂く方も一緒に覚えていきましょう。

【1億円規模の公共工事における施工図作業の割合】
弊社では1億円ほどの規模までは現場代理人がほぼ1人で担当することがあります。
昨年1億円規模を竣工させた代理人にインタビューを実施してCADの作業の業務割合の工期中の変遷を調べてみました。
〇現場常駐前の準備期間…
現場乗り込みまでの準備期間ではほぼ100%の時間が施工図作成に充てられます。工事が始まると図面以外の仕事で時間を取られてしまうことになりますので、準備期間の間にほとんどの図面を仕上げます。
〇工事現場常駐後…
現場常駐後は、おおよそ業務の内の30%ほどが図面の修正作業になります。工事中に判明した課題などに基づいた変更や、他工種(建築、空調など)における修正に合わせた変更、お客様からの要望に合わせた変更などにより、一定程度、修正作業が発生します。
〇竣工間近…
この頃になると図面関係の業務は落ち着いてきており、おおよそ業務内の10%程になってきます。
工事の規模が数千万円~1億円ほどの場合は、多くのケースにおいて現場代理人の方にCADソフトを用いた施工図作成作業を兼任して頂くことになります。
現場代理人は日常業務で様々な事を行う期間が長い為、CADが操作出来るよりはスケジュール管理やマネジメント能力が大切になります。
もしも自身のスキルが不十分であると感じられる方がおられましたら、是非弊社人事部へご相談ください。







