弊社にご応募いただいている方々からいつも履歴書・職務経歴書を含めた応募書類をお預かりするのですが、これらの書類は選考を行う上で大変参考にさせて頂いています。
しかしながら、応募者側から見ると何を書けば良いのかわからなかったり、経歴や社歴が多いと書き方が難しかったり、作成するのがおっくうに感じてしまったり、抵抗感を感じる方もおられるかと思います。
今回は、応募者の方から頂いた疑問を基に、弊社の人事担当者が注目しているポイント、選考の意図などについて解説いたします。
自分の作った書類を見る相手の気持ちや意図を知ることで、応募を検討しておられる方、転職を考えている方の書類作成の難しさが少しでも和らいでいただければ幸いです。
【人事担当者は、書類を通じて何を見ている？】
選考時に書類から得られる情報は多岐にわたりますが、その中でも特に人事担当者は以下の項目を気にしており、重要視しています。
〇自己PR欄
・書く内容 ：仕事に臨む姿勢、達成したいこと、大事にしている心がけ等
・人事の気になるポイント
：自社の理念、働き方、経営方針とマッチするかどうかを見る
：入社後のキャリアプラン提案に役立てる
〇職歴・資格欄
・書く内容 ：勤務年数、資格取得時期など
・人事の気になるポイント
：正確な情報が記載されているかどうかを見る
→入社後は社内情報として受け取る書類になるので、情報の正確性を
最も気にしています。
〇本人希望欄
・書く内容 ：転職の理由、ご希望条件、ご希望年収
・人事の気になるポイント
：弊社にて満足いただける条件・給与をご用意できるかどうか
〇職務経歴書
・書く内容 ：担当した役割、工種、年数、受注金額をなるべく正確に
・人事の気になるポイント
：ご実績をなるべく正確に、多く書けば書くほど参考になります。
〇職務経歴書
・書く内容 ：担当した役割、工種、年数、受注金額をなるべく正確に
・人事の気になるポイント
：ご実績をなるべく正確に、多く書けば書くほど参考になります。
（工事難易度×役割＝経験値）
→ご経歴の情報が多ければ多いほど、より正確に人物像を
理解できるため、応募者の方に適したポジション、条件に
出会えることに繋がります。
→「現場代理人の補佐ポジションしか経験が無い」
「会社の都合で大きな案件に責任者として携われなかった」
という方だと、自分の実力を信じてもらえないのではないかと
心配になる方がおられるかもしれません。
しかしながら、実際の業務内容の詳細部分や、心がけの部分を
掘り下げて記載いただければ、自分の実績を伝えることができます。
例：補佐役として当該案件を務めたが、現場指示、書類作成
その他のフローを実際に手掛けたことで、小規模案件で
あれば自分一人でこなせる自信を持つことができた。
業務内容と共にご自身の所感を書き足していただくことで、
選考担当者に対してより正確にご自身の実績を表現することが
できます。
ご自身のキャリアアップ志向と合わせて上記のような実績を
いただければ、マッチング精度の高い転職の実現に
つなげられます。
ひとえに書類選考といっても、大企業は基本的に多くの候補者を一度に整理して相手にしますので、どうしても「学歴」「年齢」「経験職種」などの情報のみで書類の合否を決める必要があり、書類の全てに目を通さない会社も多くあります。
対して中小企業においては、大企業と比較すると一人の人事担当者がしっかりと一つ一つの書類を読み込む時間が取りやすいので、応募者の方が伝えたいメッセージが書類にこもっていれば、しっかりと読み取ることができます。手間がかかって敬遠しがちな書類作成作業ですが、是非上記の内容を参考にしてしっかりと書き込んで頂けますと幸いです。
【手書きの方が、心がこもっているように見えるのか？】
新卒時にはそういったことを気にする人事担当者もいますが、弊社では手書きかどうかは選考時にはあまり参考にしていません。むしろパソコンで作っていただいた書類は、その内容を基にPCスキルの一部を推し量れますので、PCによる書類作成のご経験や、自己PRにつながります。
また、転職者の方はただでさえ仕事が決まるかどうかの不安を持たれていたり、現職と並行して活動をされている方は書類作成に時間をとること自体が困難です。「企業の担当者に少しでもよく思われるため」に、時間のかかる手書きでの書類作成をされるのではなく、効率的な転職活動のために、その時間を少しでもご自身の充実やご家族のために使っていただくために、転職活動を効率よく行って頂きたいと考えております。
※ただし、「私は手書きの方が熱意や誠意を伝えやすい」という考えておられる方であれば、手書きにして頂いた方が良いと思います。要は、読み手に伝わるかどうかです。ご自身が最も効果的だと思える形で伝えて頂くのが一番です。
