転職活動を行う上で、様々な部分から会社を検討しているかと思います。その中でも気になるのが、福利厚生の部分ではないでしょうか。特に建設業界は、長時間労働、給与が低い、福利厚生が不足しているなど、働く上でのマイナス面が騒がれやすい業界。そもそも福利厚生がほとんどない会社もあるそうです。

そこで今回は、幸信電気の福利厚生はどれくらい充実しているのか、幸信電気の人事担当に直接インタビューをしてみました。

建設業界の福利厚生

ー建設業界における福利厚生の状況を教えてください

建設業界の全体を見てみると、正直整っているとは言い難いのが現状です。

その原因の一つとして挙げられるのが、多重下請構造によるものです。下請けの工事会社は収益が少なく、それに伴って従業員の給料も頭打ちになってしまいます。また「1人親方」と呼ばれる個人事業主の形態も多く、社会保険加入を含めた福利厚生の仕組みが整っていない企業が多いです。

ただ、全ての建設会社が同じ状況かと言えば、そうではありません。ここ数年の景気浮揚も含め、建設業界の先行きは決して暗いものではなく、しっかりとした管理を行っている企業であれば、福利厚生の充実は当然のことであり、社員のことを考えた取り組みも多くみられます。

ー福利厚生がついている企業と、そうでない企業の違いは何でしょう？

これは私の個人的な観点になるのですが、社長がどのように福利厚生を考えるか、などマインドの部分が大きいと思います。そもそも福利厚生を充実したいという気持ちが社長に無いと、福利厚生は全く検討されないですから。

弊社の場合、福利厚生を考えるに当たって、社長の本間が大切にしている2つの考え方をベースにしております。それは「社員に長く勤めてもらうためにはどうすれば良いのか」と「どうすれば社員の家族にも安心してもらえるか」の2点です。弊社ではこの2点を基準として、より安心できる、働きやすい環境づくりに向け、様々な福利厚生を検討し続けています。

資格取得サポート

ー福利厚生の詳細を教えてください。

特徴的なものが資格取得サポートです。建設業界でキャリアアップを考える場合、どうしても資格取得が必須になります。具体的には「第一種電気工事士」「電気工事施工管理技士（1級・2級）」などですね。弊社が得意としている公共工事の受注の際には、案件規模が大きくなるにつれて条件が厳しくなり、その中には現場代理人として登録をする社員がある程度高いレベルの資格を有していることが条件になります。

そのため、幸信電気では電気工事施工管理技士などの資格が取得しやすいよう、福利厚生制度として「資格取得支援制度」「資格取得報奨金制度」「資格手当制度」を整えております。

ー具体的にはどのようなことを実施していますか。

まずは社員のキャリアアップを支援するために、受検費用や勉強会、講習に関する費用は会社で負担しています。また、試験に合格した場合は、一時金として支給される報奨金、及び取得資格に応じて月々の給与に上乗せされる資格手当を設けています。

他にも勉強に関する教材は、会社内に豊富に揃っておりますし、会社にある教材で勉強している社員も多いですね。

家族手当、健康管理に関する制度

ー他にはどんな福利厚生がありますか？

家族手当や健康管理制度ですね。これらは社員の方々が安心して働く上で欠かせないものと捉えております。

最初に家族手当について具体的にお話すると、配偶者がいる場合は3,000円支給で、お子様がいる場合は1人当たり3,000円支給しています。家族が増えるにつれて、社員の家計負担も増えると思いますし、会社としてできることはしていきたいと思っています。

少し話が逸れるかもしれませんが、弊社では、案件と案件の間でまとまった休みをとって家族旅行に行かれる方も多くいます。長い人では数週間から一カ月くらいの人もいますよ。

ー健康管理制度に関しても教えていただけますでしょうか。

健康診断や人間ドックは全員必ず受けてもらっています。工事現場に入る人員の情報を現場側に提出する際、健康診断の受診記録を求められる場合があるので、全員必須としています。中には「オレは健康だから行かない」と言い張る方もいますが、必ず受けてもらっています。その他にも、予防接種に掛かる費用を会社負担とする制度を現在検討中のです。今後、近いうちにこちらでご報告が出来ればと思っています。

また、既に社内で決済がおりていて、2021年度中の実施が決定しているものがありまして、それが足立区の福利厚生サービス「ゆう」への加入です。この制度を使うことで、各種ライフイベント（結婚、出産、お子さんの入学、入院、介護など）の際に手当金が支給されたり、指定の保養所やホテル・旅館の優待利用が可能です。

社員が長く勤めていただくためにどうすれば良いのか

ーちゃんと福利厚生が整っていますね。

弊社よりも規模の大きい企業であればもっと整っているところもあると思いますが、建設業界の中でこの人数規模の会社の中では、かなり整っている方だと思います。最初にお話したように、建設業界では福利厚生が整っていないところも多いですし、世間的にも「きつい」「ブラック」というイメージがあります。

弊社としては、福利厚生を整えることで、将来を見据えて長期的に働ける環境や、何より普段から弊社の社員をご家庭内で支えてくださっているご家族の方々にも、安心して社員を送り出してもらえるような、そんな会社であり続けたいと思っています。